科学研究費基盤B「和解なき安定――民主成熟期台湾の国際政治経済学」


最終研究成果:『現代台湾の政治経済と中台関係』(晃洋書房、2018年)

紹介


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  2016年、台湾は8年間に及ぶ馬英九による中国国民党政権と決別し、民主進歩党の蔡英文政権が新たに誕生した。一体、馬英九の何がこの激動を引き起こしたのだろうか。この間に成し遂げられた業績、先送りされた問題、引き渡された現状を分析し、これからの蔡英文政権の取り組むべき課題を指摘する。


目次

タイトル著者
序章―台湾の抱える「繁栄と自立のディレンマ」に答えはあるか?松田康博・清水 麗
第1章 中華民国台湾化と馬英九政権―中華民国台湾化における国家再編・国民再編の跛行性―若林正丈
第2章 馬英九政権の8年を回顧する―支持率の推移と中台関係の角度から―小笠原欣幸
第3章 馬英九政権の「中国活用型発展戦略」の積極展開とその成果伊藤信悟
第4章 馬英九政権の税制改革の明暗と政治制度佐藤幸人
第5章 馬英九政権における大陸政策決定過程の運営方式黄偉修
第6章 中台協定の政策決定分析―海峡両岸経済協力枠組み協定と海峡両岸サービス貿易協定を中心に―松本充豊
第7章 馬英九政権の文化政策と両岸交流(2008-16)家永真幸
第8章 馬英九政権期の中台関係―経済的依存から政治的依存へ?―松田康博
第9章 中台関係安定期における日中関係の展開―中国国内政治と対日政策の連動を焦点として―高原明生
あとがき 

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